「みんなやりたいかわからないからオプションにして、行きたい人だけ行こう」
ウルル(エアーズロック)がメインだけれど、そこから3時間半のドライブが必要なキングスキャニオンに行きたかった。昔々、アメリカのグランドキャニオンに行った時、たまたま、その日に大統領が来るということで、地上に降りることができず、泣く泣くセスナで上から鑑賞することになってしまった。で、いつか、キャニオンと呼ばれるところに登ってみたかった。
結果的に、即答で、全員参加となり、その日を迎えた。プライベートツアーをお願いしていたので、我々6人のみが参加。前日にガイドさんから連絡があり、元々5時半出発だったが、4時半に出発しませんか?と。そうなると3時半起きになるが、もちろん全員オッケー。前日も、夜遅くまで話していたけれどワクワクしながら朝を迎えた。
そして無事に寝坊することなく出発。アボリジニの血を引くガイドのルー。6人のうち英語担当の1人として行きは助手席へ。真っ暗な一本道を進むのだけど、雨の二日目。

「雨はなかなか降らないし、キングスキャニオンで雨なんて4ヶ月ぶりだから、かなりレアな景色を観れると思うよ。雨の日を狙っても来れない人も多いからね」と。雨女探しをするどころか、我々6人は稀に見るラッキーメンバーらしい。
「普段見えない動物も出てくるから、気をつけなきゃいけないんだ」とか、動物が出てくると、いろんな説明が続く。早朝のため、ルーが寝てしまわないように暗闇を照らすフロントライトを見ながら時よりルーと話していた。
朝食タイムのあと、1時間くらいで、キングスキャニオン到着。ここで選択があった。1時間くらいの簡単なコース、急な坂道のない中くらいの2時間コース、そして、4時間くらいかけて、グルーっと回るコース。「雨のため滑る場所も多いと思うよ」と言いつつ、「君たちの選択に委ねるよ」とルーは、とてもフラット。
私は登山は嫌いだ。でも決めていた。「ハードなのがいい」登山は嫌いだけど、全部体験したい。私は、この日のために靴も新調していた。多分不安だったメンバーもいたかもしれない。でも、今回は6人のためだけにガイド歴27年、週に1回はキングスキャニオンに登っているルーを信じた。

数名の「いいよー」という返事が聞こえハードコースに決まった。このハードコースは、登り階段から始まる。
昔々は海の底、隆起などで地層が重なり、風化により削られ、地震などにより崩れて、盛り上がったりして、今の形に。海の下だったころの波の模様もあちこちに。4ヶ月ぶりという雨の恵みを喜んでるかのように、岩たちはキラキラと輝いているようにさえ見えた。(詩人風)
そして、いつもは無い、川、滝、水たまり。いつもは聞こえない水の音に耳を澄ます。もう、Beyond Wonder。
期待を超える地球や宇宙の計らいに感謝。地球で体験できていることに感謝。
ハードなコースを楽しめて最高でした。(もっとハードなコースで、22キロの2日というのもあった)
何かにチャレンジする時、ちょっと嫌なことがあっても(登山嫌い)、なんか、その向こう側にある何か、にピンときたらやってみる。もちろん、失敗もあるでしょう。でも、失敗も経験ですから。キングスキャニオンは体験すべし。それも、絶対ハードコースね。

