また出会ってしまった。
50年前、カナダのBANFF CENTER※で、1日だけの登山映画祭として始まったBANFF MOUNTAIN FILM FESTIVAL。世界最高峰のアウトドア・ドキュメンタリー映画祭。
今年のフェス情報 https://www.banffcentre.ca/film-fest
日本の上映ツアー情報 https://www.banff.jp
本祭は9日間に渡る映画祭となり、毎年11月カナダのBANFF CENTERで行われる。毎年、本祭のあとに、世界各地で上映ツアーが行われるので、今では、世界50ヵ国以上、50万人以上のアウトドアファンに見られているそうです。(これまでエントリーした映画は5000を越えるとか)
これまでも、ワールドツアー・東京の開催地が大崎であることから、駅までの道でイベントのフラッグはよく見ていたんです。
でも、今年は、たまたま前夜祭に参加する機会を得て、6本の映画を見て、衝撃を受け、翌々日、ワールドツアーの作品も鑑賞。
いやー、人間ってやつは、素晴らしい。
そして、地球って、すごいな、と。
なんか、胸の奥から湧き上がってきて、涙が溢れ出すこと数回。
誰かと競い合うのではなく、好奇心を感じた偉大なものに、怖い、という気持ちを乗り越え、リスクをとって挑戦していく姿は、かっこいい。そして、そんな挑戦を、誰かと一緒にやれるなんて、くーー羨ましいじゃないか。
そして、仕事柄か、協賛社も気になるところ。
統一のメインスポンサーはいないようで、本祭のFilm Festivalと、ワールド・ツアーの協賛社は違い、各国でセールスしてる開催しているんですね。
面白いな、と思ったのは、それぞれのFilmごとについている協賛ブランド(プロダクトプレイスメントも含む)。
THE NORTH FACEが協賛しているのは冒険の規模が大きい。今回の場合、南極の氷の想像を絶する急な斜面をスノーボードで挑戦する兄弟と娘の冒険のストーリー「Of A Lifetime」。スノーボードはもちろん、それ以外にも、風を使って、海を走り、雪面を走ったり、アイススイミングも。様々な種類の様々なカラーのTHE NORTH FACEのウエアが出てきて、刷り込まれていく。
ARC’TERYXは、いくつか出てきたんだけど、「109° Below」という精鋭レスキューボランティアたちの不屈の精神と覚悟が描かれた作品。ずーん、と来て、背筋がのびた。使命って、簡単なもんじゃないな、と。骨太な作品って言っちゃうと申し訳ないくらいだが、かっこよさよりも、プロダクトプレイスメントよりも、本質を大切にしていることが伝わってきた。
そして、Patagoniaは、「The Last Observers」というスウェーデン国内最後の手動の気象観測所を守ってきた夫婦の話。本人たちは野鳥の研究家であり、食べていくために、灯台の横にある観測所に住み、一度に何度も観測を何十年も続けているが、観測の自動化が決まった。その土地を、自然を、そして家族を愛する2人が、なんとも美しい。パタゴニアが大切にしたいものがわかるような気がする。
これは勝手な解釈だけど、ブランドが言葉以外で伝える“想い”の違いがよく分かる。同じアウトドアメーカーでも、違う個性を感じられた。
私は、今更この映画祭の作品に出会ったくせに、かならハマった。恋に落ちたとも言える。
アウトドアスポーツは、若いと無謀さが功を奏することもあるけれど、一度失敗をしたり、怪我などをすると、恐怖が生まれる。その恐怖を超えていくことで、見えなかったところまで辿り着くことができるが、メンタルが折れる人も多いという。長く続けている人たちは、恐怖を乗り越えるために、日々、様々な経験、練習を、影で積み重ね、時には撤退する勇気も持っている。
心から好きなことをやり、自分の望む先にいくために、日々練習と学びと経験を続けていく、仲間と。
アウトドアスポーツを通じてやりきっている人たちのショートムービーを見ることで、私が大事にしていることを再確認できました。そして、恐怖を超えてチャレンジすることで、成長と喜びが待っていると確信できた。
※バンフセンターはバンフ国立公園の中心に1933年に設立され、演劇コースのみで始まったプログラムは、芸術プログラムの発展にともない様々なコースが組み込まれ、世界中からすばらしい芸術家たちが集まり、日々、新しい芸術の創出に勤しんでいます。いまでは、芸術文化におけるカナダのクリエイティブの中心的な存在として知られているそう。

